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ランディングとリリース

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カジキ釣りをしていると頻繁に聞く言葉です。

2925ちなみに、釣り用語で「ランディング」とは魚を取り込む事です。
カジキを釣り上げた経験をお持ちの方でしたら、初めてのカジキ(ファーストマーリン)をランディングした時の喜びと感動は良い思い出でしょう。
しかし、人よりも大型になるカジキの取り込みには、準備とチームの連携が不可欠です。
キャプテン・アングラー・リーダーマン・ギャフマンそれぞれの役割をしっかりと確認し理解しましょう。
また、その他にもチェアマンやリリース時には、カメラや動画を撮影するなど様々な役割が有ります。カジキ釣りは人数が揃っているとそれだけ作業を分担できますので有利です。
では、ランディング時には、どれだけ安全にカジキを船へ取り込むか!が最優先されます。
弱らせて暴れないようにする事は重要ですが、時間を掛け過ぎても死んでしまい、遊泳力・浮力を失いカジキが沈んでしまう為、見極めが重要です。
ここ最近、私が心がけている事は、早い段階で100メートル以内までカジキとの距離をつめてしまいます。
カジキを目視する事が出来れば、状態の判断が付けやすいですし、カジキが浮いていればラインの入水角度も分かり易く、船でラインテンションを調整してプレッシャーも掛けやすい為です。
いよいよランディングに持ち込める態勢となってから、更なるチームワークが重要になってきます。アングラーとキャプテンは常にカジキの状態を把握して、キャプテンが、クルーに次の展開を指示していきます。
そして、いよいよカジキも大人しくなりランディングの状況が整ったら、リーダーマンを軸として、チーム一丸となって最後の勝負をして下さい。その時、キャプテン・もしくはスキッパーが人の動き、カジキの状態を判断し、安全に配慮できるようにしてください。
トランサムゲート(ツナゲート)を開けるタイミングも大切です。チーム一丸となってランディングしたカジキは、嬉しさも格別です。皆さんもぜひチャレンジして下さい!
ゲーム性を重視した、リリースとなるとトーナメントに参加して、タグ&リリース(標識を打って放流する)をした事が有る方以外、リリースをすることは少ないと思います。
しかし、今では、カジキ釣りに関しても、多くの情報を集める事が出来、釣れる確率が高くなってきています。特に、経験豊富なチームやキャプテンが乗った船は尚更です。
そこで、調査・保護の目的やスポーツフィッシングとして楽しむ為にリリースをすることを簡単に説明したいと思います。

 

まずは、カジキを弱らせずにいかに早く寄せられるかです。
その為、ヒット後のスロットルを使ったフッキング(GO)は極力行わないようにしています。
ラインが出てしまい、ファイト時間が長くなりやすいです。
また、アスタン(バック)でカジキをこちらから追いかけます。
この時、ラインが残り10m以内に入ったらカジキの状態を判断して下さい。
早く寄せるとは書きましたが、元気が良すぎて危険が伴うと判断した場合は、多少ラインを出してカジキが少し大人しくなるまでやり取りをして下さい。
一連の流れからリリースに持ち込めると判断したら、リーダーマンはリーダーを掴み左右どちらでリリースするかをはっきりさせましょう。
この時、アングラーは気を抜かず、リーダーマンがリーダーを放す事も想定しておいて下さい。
上記にも書いたとおり暴れて危険だと判断した場合は、迷わずリーダーを放して、しきり直しましょう。
リーダーマンの補助をする人を付ける場合、どちらが主導するのかを明確にする事が大切です。リーダーのテンションが一定に掛らずバラシの原因になる可能性があるからです。
あとは、フックを外すのか、ルアーだけ回収してリーダーで切るのか状況しだいで判断します。

 

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タグを打つ場合は、写真にあるように背びれの付け根辺りに打つようにしましょう。
カジキが弱り自力で泳がないようでしたら、蘇生をさせます。
ビルを掴み、ボートを走らせながら水流を当ててあげましょう。泳ぐ動作を始めてきたらリリースして下さい。
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これが、リリースする一連の流れです。
また、リリース時に使用する道具もご紹介しておきます。

 

 

デフッカー(DEHOOKFG)こちらは、簡単に説明しますとフック外しです。
dehookfg先端のU時の部分をフックに押し当てて外すというものです。柄の長さも90cmと120cm有ります。

 

スヌーター(SNOOTER)こちらは、カジキを蘇生させる為に使用します。
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ワイヤーの輪っかの部分で、ビルを掴み水流を当てて蘇生をさせる道具です。手元のロープ部分を引っ張ると輪っかが小さくなりビルを掴む事が出来ます。
どちらも、安全にリリースする為に使用できる道具です。自作で作成する事も可能ですので、シーズンオフに作成しても良いかもしれません。
最後に、ランディング・リリースともに、大型魚を相手にする時には、安全第一です。状況により臨機応変に対応できるよう、メンバーで話し合いシュミレーションをしておくと良いでしょう。

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