ボートの操船について
カジキを釣るためにはカジキのいる場所を探し当てることが何よりも重要ですが、その場所を探すことが難しいことはいうまでもありません。この操船テクニックではカジキを狙う時のセオリーを紹介しましょう。
カジキ釣りは情報戦!?
カジキを釣るためにはカジキがいる場所でルアーを流さなければ、釣れることはありません。またカジキがいる場合でも、必ずしも釣れるとはいえません。それがこのカジキ釣りの面白さでもあります。では釣る確率を高めるためにはどうすればいいのでしょうか?
答えは簡単。まずは事前の準備を怠りなくやることです。
カジキ釣りは情報の釣りでもあります。大海原を回遊するカジキを釣るわけですから、
- 天候
- 潮汐
- 水温
- 水色
- 海流
- 釣果情報
などはあらかじめ入手しておきましょう。こうした事前の情報と実際の釣果実績を記録しておけば後々役立つことになります。また、闇雲にボートを走らせるよりも、カジキと遭遇する可能性が格段に高まることに繋がります。
カジキ釣りのポイント
広大な海でも魚が釣れる場所や釣れる確率が高いポイントの定石はいくつかあります。しかしながらその場所でしか釣れないということではありません。事前の情報とあわせて、カジキが潜む可能性が高い場所として覚えておくとをお勧めします。
* 参考:敵水温の目安
クロマグロ・ビンナガ | 14~22℃ |
メバチ | 17~28℃ |
カツオ | 18~25℃ |
シイラ | 18~28℃ |
クロカジキ・シロカジキ | 18~28℃ |
バショウカジキ | 20~28℃ |
キハダ・カマスサワラ | 22~28℃ |
ポイントにおける操船
■潮流に逆らって走らせる
ターゲットの多くは潮流に逆らって餌を追っているため基本的にはボートも同様に走らせる
■潮目では蛇行しながら走らせる
ルアーを効率よく流すためにボートを蛇行させる
■大きく旋回しながら後方から流す
トリヤマやナブラなどあきらかに魚群が確認できる場合は、その廻りを大きく旋回しながら後方から流す
※ラインが絡まるため急旋回はしない
ボートスピード
ルアーを流すスピードは波高やルアーのタイプによって異なるが、4~12ノットの間をキープするように心掛ける。ダウンリガーの場合は3~8ノット。
■ヒコーキ装着時のスピード
ここで紹介したのはあくまでもポイントにおける基本的な操船方法です。
カジキ釣りの操船は10ノット以下の低速で行うことが多く、黒潮の本流など波高の高いポイントやコンディションの厳しい場所もありますので、安全を最優先にボートの操船を行いましょう。またクルーにはライフジャケットの着用を行ってください。