ビッグゲームの流れ
カジキ釣りの醍醐味と言えばラインが引き出される瞬間から、その巨大な体躯がデッキに引き揚げられるまで。カジキにとってはまさしく生死を賭けた戦いになるのでキャプテンやアングラーを含めクルーの危険度も非常に高くなります。スマートにそしてスムーズに行うのは経験がなければできませんが、ストライクからランディングまでの手順についてクルー全員が熟知していれば、危険度は低くなり、マーリンを釣り上げる確率は格段に高くなります。
ここではストライク(ヒット)からランディングまでと各クルーの役割を説明しましょう。
ストライク(ヒット)
カジキがルアーにヒットするということは希ではありません。といいたいのですが、時にはノーヒットという時もあるでしょう。それでもカジキとの戦いはヒットした瞬間から始まることを忘れないでください。素早く、スムーズな対応がその後の流れを決めると言っても過言ではありません。
「カジキがヒットすることは希ではない」そう思いながらストライクの瞬間を待つことができるかどうか。
その心構えがストライクした瞬間のクルーワークに結びつく。
ファイト
アングラーとキャプテンは互いにコミュニケーションをとりながら、ボートのポジションやカジキとの距離などさまざまな状況をクルー全員が把握してランディングに備えましょう。冷静なファイトがランディングへの近道となることは言うまでもありません。
アングラーがファイトしている間は、それを見守るのではなく、各々がランディングに備えて準備することがランディングの確率を高めることとなる。
ランディング
ラインのリーダーが見えてきたら、いよいよランディングです。リーダーマン、ギャフマンがスムーズに連携ができるように、そしてランディングする場合は必ず魚体を弱らせてから行いましょう。
最も危険で、最もスリリングな瞬間。スキッパー、アングラー、ギャフマン、リーダーマン。 それぞれがスムーズに連携してこそ、ランディングの喜びとカジキ釣りの醍醐味が味わえる。