ボートスピード(トローリングスピード)

カジキのトローリング時の船速は、ボートの引き波のたち方、泡の出方、更には使用するルアーの特性など様々な要素から判断する事になります。
私も、初めて乗るボートでは、判断を迷う事が有ります。そんな時、まず使うルアーがどの船速で一番いい動きをするのかここから判断するようにしています。
ルアーも使った事のあるものから選ぶようして、船速の目安を様々な要素から調整していきます。
更に、船速の細かい微調整をしながら、どのエンジン回転・船速が一番最適なのか更に絞りこんでいきます。

船速の調整が出来たと同時に、現状の目安となるのが、エンジン回転数とGPSの速度(対地速度)となります。
この時、エンジン回転は一定にして、GPSを確認するとスピードに変化が現れます。
これは、向かい潮と追い潮の判断材料になります。
流す速度が変わるという事は、ルアーの動きにも変化が出ますので、目視で動きを確認しながらここでもエンジン回転で調整していきます。
エンジン回転数で調整する理由は、GPSの速度は、風や潮の影響を受ける為、必ずしも走っている速度が良い状態を保つ船速だとは限らないからです。
トローリングは豪快なイメージですが、ヒットさせる為には、時として繊細や緻密さを求められることもあります。
また、一連の操作はキャプテンがメインに考える事ですが、刻一刻と海況も変化しますので、良くルアーを観察し、動き・ポジションを見極めて、チーム一丸となりヒットに繋がるよう常にワッチをする事が大切です。